秋の夜の独り言
最近、スマホをかざせばとか、プロジェクションマッピングだとかドローンだとか、IT的なことに少し食傷気味になっている。
色々とITで面白い、便利になるのは悪いことではない。
ただみんなが高性能な機械を持つようになって、世の中は良くなっているかというとちょっと微妙だと言わざるをえない。
じゃあなんだ懐古趣味か、昭和や原始に戻れというのかというと、そんなことは言わない。
ただ、自分が食傷気味だ。
歴史的な建造物に何かを映したり、スマホの画面に何か浮かび上がるとか、何か本来のそのもの自体をじっくり見る滋味を失っているような気がする。
こまけえこたあいいんだよとかお前ん中ではなとかいう感じではあるけれども。
現実世界はネット画面と違って地味で汚い。スーパーのチラシは季節感があって華やかだけれども、実際店に行くと品物があまり美味しそうじゃなかったり、支払いでトラブルが起こったりとげんなりすることが多い。
でもそれが普通といえば普通だ。スーパーは店に来てもらうために華やかなチラシを作る。
ネットと現実もそのような感じだ。現実の世界が第一にあり、やはりネットは第二で切り取った一部や作り物にすぎない。
自分もここでは好き勝手書いても、やはり現実では「現実世界のお前ら」である。
もうiPhoneなんてなかった過去には戻れない。
ただ、IT機器からは定期的に距離をおいて、今の時代に浸かりすぎないようにする必要があると思う。
しかし、現実が辛すぎる時は、ネットは逃げ込めてまた現実に向かう力をくれる場であることも確かで、難しい。